【おすすめマンガ】「1日外出録ハンチョウ」は悪魔的面白さ・・・!
週刊ヤングマガジンで連載中の本作。
『賭博黙示録カイジ』シリーズのスピンオフ作品という位置付けで、単行本は現在3巻まで発行されています。
カイジのスピンオフ作品の先駆けとして連載されている「中間管理職トネガワ」も非常に面白いですが、『悪魔的スピンオフ第2弾!理外の飯テロ漫画!!』と題して登場した本作の方が、個人的には大好きです。
ぜひこの面白さをあなたとも共有したく、ご紹介させて頂きます。
1日外出録ハンチョウのあらすじ
地の獄‥! 底の底‥! 多額な借金を抱えた劣悪債務者を収容する、帝愛の地下労働施設‥! 一度入ると出ることが困難なこの監獄で、「1日外出券」を使い、 地上で贅の限りを尽くす男がいた‥! その名は大槻‥! E班班長にして、1日を楽しみ尽くす天才‥! 飲んで食って大満喫‥! 大槻班長、のたり1日外出録‥!
カイジの本編でギャンブルの舞台ともなる帝愛の地下労働施設。
ここに収容され強制労働に従事しているE班班長の大槻が、50万ペリカ(日本円で5万円)を払うことで行使できる「1日外出券」を使用して、地上に戻り、飲み食いやレジャーを楽しみ、1日の休みを満喫するといったあらすじ。
簡単に導入部分だけご紹介。
1日外出録ハンチョウの見所
役職は班長といえど、普段は地下労働施設で不自由な生活を送る大槻。ましてや50万ペリカ(=5万円)という大金でやっと行使できる1日外出券ともなれば、その1日をいかに満喫するかというところにかかってきます。
※一般職の地下労働施設での給料は月に91,000ペリカ(=9,100円)。およそ半年分の給料を貯めることで、やっと行使できる権利が「1日外出券」である。
1日を楽しむために、大槻は様々な角度から休みを満喫しています。
グルメ要素
本作を読むとわかりますが、大槻は圧倒的なグルメ家です。ただ、地下労働施設では当然食べたいものを自由食べることはできません。日頃、グルメを押し殺していることもあり、外出をした日にはグルメ欲を爆発させてきます。
僕の愛読書に「美味しんぼ」や「クッキングパパ」、「酒のほそ道」といった有名なグルメ漫画がありますが、これらに負けず劣らずのグルメ知識が各所に散りばめられています。
レジャー要素
僕も大好きなスーパー銭湯に行く回もあり、大槻流のスーパー銭湯の楽しみ方も知ることができます。
旧ブログ:【お風呂の王様:大井町店】僕流のスーパー銭湯の愉しみ方
生活の知恵要素
せっかくの1日外出の日に風邪にかかってしまった大槻。
大槻は非常に建設的で前向きな思考を持っているので、積極的に風邪と戦おうとします。
大槻流の風邪の治療法を読んでおけば、僕らが風邪にかかった時も安心です。
まとめ
福本伸行マンガ特有の「心理描写を事細かに書く」という手法と、個性あふれるキャラクターの高尚なギャグの相性は抜群で、終始ニヤニヤと読み進めることができます。
班長大槻の取り巻きの沼川、石和といった、本編ではあまり目立たないキャラも、本作では人間味あふれるキャラクターとして、魅力的に書かれています。
そしてせっかく地上に上がったからこそ全力で休みを満喫するというコンセプトの本作。
日常のキツイ労働にも耐え、コツコツとためた大金を使って外出するということもあり、大槻は1日の使い方が本当に上手です。
僕も含めて、日本のサラリーマンは週休2日の方が多いですが、みなさんもおそらく休日はあっという間に終わってしまい、憂鬱な月曜日がすぐにやってきてしまうと思います。
その中で、大槻の1日の使い方を見ると、僕らの休日の使い方が実はとても下手だったことを実感します。これは「休みの日の過ごし方」を学校で習うわけでもないので、無理のないことかもしれません。
このマンガではそれを学べる教科書的な一面もありますので、「仕事に疲弊して休日は家で寝ているだけというサラリーマン」の方や、「入社前のイメージと入社後のギャップに悩まされる新入社員」の方は必読かと思います。
スピンオフなのでカイジの本編を読んでいる方の方がより楽しめますが、全く知らない方でも確実に楽しめるマンガですので、未読の方はぜひご一読をおすすめします。