【感想】娘を守るために完全犯罪を目指すパパ「マイホームヒーロー」
ミステリーマンガである「マイホームヒーロー」、ふと読み始めましたが7巻まで一気読みしてしまった・・・。
主人公は、ミステリー小説の投稿サイトにさほど面白くない小説をアップすることが生き甲斐の、なんの変哲も無いサラリーマンだ。
一人娘が反抗期を迎えるも一方的に溺愛をし、どんなにウザがられても干渉する、どこにでもいるようなパパだ。
愛する娘と献身的な妻に囲まれて、平凡ながらも幸せな日々を送っていた。
そんな平和な暮らしもある出来事をきっかけに急変していく。
妻の実家が資産家でそれを狙う半グレ達のターゲットとなっており、娘は半グレ集団の男に口説かれていたのであった。
その男から娘を守るために、一度も法を犯したことがないサラリーマンがミステリー小説から得た知識で完全犯罪を目指していく。
拷問、殺人、謀略となんでもありで、リズムがとても良く、飽きさせない展開だ。
おそらく作者自身がミステリー小説好きで、今まで読んだ内容を全て頭に入れた上でこの漫画を描いているのだろう。
作中では次から次へと、犯罪者が参考にしそうな新しい手口が紹介されていく…。
先の世界にこんな世界が現実にあるのだろうか。
内容としてグロの描写は避けられないため、人によっては苦手かもしれないが、キャラクターがコミカルに書かれているためずっしりとした重さはない。
僕は今は子供がいないので、一人のマンガ好きとしてハラハラドキドキの面白さとして読み進めていったが、
自分に子供がいる状態で読むとまた違った感想を持つんだろうなと思う。
現在単行本は7巻まで出ており連載も続いているので、今後もヒリヒリするような展開が楽しみの作品である。
kindleだと1巻あたり648円とジャンプコミックス等よりは割高だが、そんなことも気にならずに一気に読み進めてしまった。
ミステリー好きにはぜひオススメしたいお勧めのマンガだ。