20代はiDeCo(イデコ)を始めるべき?【メリット・デメリットも紹介】
「老後に備えて資産を形成したい」と考える20代の方がぜひ活用したい制度として、「iDeCo(イデコ)」という制度があります。
この制度は「個人型確定拠出年金」や「401k」とも呼ばれる制度で、かんたんに言えば、将来の年金を自分で積み立てようという制度です。
現在28歳となる僕も、2018年の4月から始めました。
4ヶ月経過した時点で、投資元本111,516円に対する収益は「+3,963円」です。現時点でも3.5%ほどの利回りがでています。
基本的には早く始めた人ほど損をしない制度となりますがこの記事では、
「20代でiDeCoを始めた方がいいのか?」
「メリットとデメリットは何だろう?」
という内容を紹介していきます。
そもそもiDeCoがわからないという方はこちらの記事で紹介しているのでどうぞ。
目次
20代でiDeCoを始めるメリット
iDeCoにはこれらのメリットがあります。
- 運用益が非課税のため効率良く資産形成ができる(通常の税率は約20%)
- 掛け金が全額所得控除となり所得税が安くなる
- 金融庁が厳選した金融商品しかないため初心者でも選びやすい
- 掛け金の受け取り時にも税制の優遇がある
- 月5,000円から始められる
この中でもiDeCo最大のメリットとしては大きな節税効果です。
さらには20代で始めると長期間投資できることによる複利効果も加わってきます。
実際に、20代、30代、40代とそれぞれの年代で始めた場合と比べて、どれくらいのメリットがあるかをシミュレーションした表がこちらです。
iDeCoを始める年代別のメリット数値の比較
年齢 | 25歳 | 35歳 | 45歳 |
積立期間(60歳まで) | 35年間 | 25年間 | 15年間 |
年間利回り | 4% | ||
投資元本 | 966万円 | 690万円 | 414万円 |
運用益 | 1,110万円 | 484万円 | 150万円 |
60歳時の資産 | 2,076万円 | 1,174万円 | 564万円 |
元本の増加率 | 215% | 170% | 136% |
所得控除による節税額 | 193万円 | 138万円 | 83万円 |
iDeCoで得られる金額合計 | 1,303万円 | 622万円 | 233万円 |
シミュレーション条件
・年間利回りは4%と想定、口座手数料は考慮しない
・60歳まで年収500万円(非現実的ですがシミュレーション上、固定します)
僕はこのシミュレーションをした瞬間に「今すぐ絶対やろう」と思いました。
25歳でiDeCoを始めた場合の運用益は1,110万円なので、
35歳で始める場合の運用益484万円に比べて2.3倍の運用益が出ます。
さらに45歳の運用益150万円と比べた場合は、7.4倍の運用益が出ます。
また、所得控除による節税額もバカになりません。25歳でiDeCoを始めた人は、45歳で始めた人と比べて、60歳までの所得税の合計が110万円も節税できます。
これは年収500万円で想定してますが、年収がもっと増えると節税額も増えていきます。
20代がiDeCoを始めるデメリット
デメリットも並べてみました。
- 金融商品の種類が少ない(逆に言うと初心者でも選びやすい)
- 60歳まで掛け金を引き出せない(年金という名目上仕方がない)
- 60歳まで退会できない(毎年掛け金の変更は可能)
- 開始するまでの手続きが面倒(頑張るしかない!)
- 金融商品によっては元本割れするリスクもある(元本保証型商品もあります)
- このうち20代で引っかかってくる最大のデメリットとしては「60歳まで掛け金を引き出せない」ことです。
iDeCoの制度の目的自体が「老後資金の形成」なので仕方ないのですが、
社会人になったばかりで年収が低く、資産形成に回す余裕のないという人は、iDeCoはまだ始めない方がいいと思います。
優先すべきは読書や旅行、人に会う、といった自己投資に使い、年収を高める方法を考えた方が効果的です。
僕がiDeCoを始めた理由は、これらの自己投資にお金をかけても、まだお金が余るようになってきたので節税効果を得るためにスタートしました。
何も知らずにiDeCoを活用していない人が一番怖い
改めてシミュレーションを記載しますが、
もしiDeCoを活用しなかった人は、25歳からiDeCoを始めた人と比べると1,303万円も損をすることになるんですよね。
iDeCoを始める年齢 | 25歳 | 35歳 | 45歳 |
iDeCoで得られる金額合計 | 1,303万円 | 622万円 | 233万円 |
メリット・デメリットを把握した上で「自分にはまだ必要ない」と考える人は問題ありません。
ただ、「なんとなく面倒くさそう」「将来のお金なんて何とかなるだろう」と漠然とした考えしか持っていない人はこれを機会に考えてみた方が良いと思います。
スーパーサラリーマン田端氏も401k(iDeCo)を実施中
LINEからZOZOへ転職したスーパーサラリーマン田端氏も「個人向け最強の老後資金策」として401k(iDeCoと同じ意味です。)を紹介しています。
@IHayato イケハヤさんも推奨の401K https://t.co/0FlbFO5gLl 僕もう7年ほど月2万円で継続中。山崎元さんの本に習い50%をMSCIコクサイ連動。残り50%はTOPIX連動で、ほったらかし放置プレイ。なのに?だから?パフォーマンスは超良い。節税にもなる個人向け最強の老後資金策。https://t.co/3rEKazLfbM pic.twitter.com/mQPzTBMGbG
— 田端@「ブランド人になれ!」Amazonビジネス実用でセールス1位 (@tabbata) 2018年1月24日
情報に強い人はみんな活用している制度だということを知っておいた方がいいかもしれませんね。
iDeCoは敷居が高いという方は「積み立てNISA」がおすすめ
別の記事で積み立てNISAという制度を紹介していますが、資産運用をこれから始めたいという20代の方であれば積み立てNISAから始めることをお勧めします。
>【20代の資産運用】20代は積み立てNISAを最初に始めた方がいい
詳しくは上記の記事を見て欲しいですが、
iDeCoと同じく運用益が非課税になる一方で、いつでもお金を引き出せる流動性もあわせ持っており、
特にデメリットがなく始めることができます。
ただ、iDeCoのように所得税は安くならないので、余裕がある方はiDeCoと積み立てNISAをどちらも活用すると最大の効果を得ることができるのでお勧めです。
ちなみにTwitterで田端氏が紹介している本はこちらです。
全面改訂 ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)[Kindle版]
僕も一読しましたが、資産運用や銘柄選びの考え方が学べて良い本でした。
まずは知ることから始めてみましょう。
>>積立投資の運用成績を公開!約2年でどれだけ増えた?【積立NISA・iDeco・WealthNavi】